ヨウ&カズ☆™のたまり場

ヨウカズの野郎がぐだぐだと替え歌歌詞を公開したり解説したりたむろしてたりするブログです。ブログじゃねえ。tkブログってなんだろうね((殴

≪entr'acte アントラクト≫ 暗と楽と 4

よく亡くなった人の誕生日を祝うのは良くないって言う人が居たりするけど 
私にとっては 
(そしてきっと誰かにとっても) 
小さな天才が誕生した日 

石田さん、生まれてきて下さってありがとうございます 
人生で貴方に出会えたことが堪らなく嬉しいです 
そんなものの出会いはそうそう訪れないのですが 
その内のひとつが貴方です 


【6/16記述】

57 羊羮 [2014/09/12(金) 17:59:56]

好きと愛してるの違いなんて 問われても首かしげるけど 

こんなことも解らないの? と、笑って得意気に言う君 

お菓子は好きだけども、無くても困らないよ 

ああ、成る程なぁ。

 

・・・・・・・

短いですがこれだけ

公害二世さん もう一つの真実的なの 「余命三カ月の夫の花嫁」

どうせ幸せは長く続きはしないのに。

私はきっとおいてってしまうのに。

貴女は私を、「だんな様」と呼びたがった。

私が亡くなったら誰が悲しむか、よく分かっているからこそ、貴女の前から居なくなってしまいたかった。

でも貴女はいつも隣に居たから。

 

私と貴女は仲睦まじい夫婦になった。

仲が良すぎる程に良い夫婦だった。

それ故におかしくなっていたのかもしれない。

 

3ヶ月が近付く頃、私はほぼ寝たきりの毎日が続きました。

それでも比較的体調の良い日には、近場の八百屋に一緒に買い物へ行き、ちょっと寄り道する程度のデートをしていたのです。

その日も、ちょっと寄り道をしていました。

その公園はちょっと高いところにあり、手すりから眼下を見下ろせば、深い森が広がっているのです。

私達はベンチに腰掛けて談笑していました。

 

「……菜乃子」

「なんです? だんな様」

「……私はきっと、貴女を置いていくでしょう。 残った貴女は、私が居なくて……毎日、苦しいことになるんじゃないですか?」

「…… 今更そんな、分かりきってること言いなさるの? ふふ……そりゃ、胸がきゅーーっとなりっぱなしになりますよ!」

 

彼女はそういって立ち上がります。

少し不満そうに微笑んで続けます。

 

「そっからの長い人生、だんな様無しで生きるんですよ? 記憶にはいらっしゃるのに、目の前にはいらっしゃらないんですよ?」

 

それを聞いて私は少し、彼女を一人にすることが恐ろしくなりました。

最悪の可能性すら起こしそうな程、私達はお互いが好きでしたから。

でも、すぐにその不安はなくなりました。

 

「って…… もー、そんな顔せんといてください! だんな様のいないとこで一人で死んでも、苦しいし悲しいだけやないですか!」

「あ、はぁ……。 それもそうですね、私だってそう思います」

 

そうして私達はお互い笑い合いました。 彼女は私の手を引いて、手すりに駆け寄って夕日を見せました。

二人でそれを眺めながら、私はききそびれそうになっていた質問を口にしました。

 

「なんで、私の妻になったのですか?」

 

それは聞くに聞きにくかったことでしたが、彼女はそんなことか、と言うようにあっさり答えました。

 

「好きになったからに決まってるやないですか」

 

シンプルで、なんと分かりやすい答えでしょうか。

 

「……ねぇ、だんな様。 さっきの話、……  逆だったら、上手くまとまると思いません?」

「逆、ですか?」

 

私は最初意味が分からず、ただ首をかしげました。

でもあまりいい気分ではありません、まぁきっと体調のせいでしょう、そう思っていたのです。

 

「そーです。 だって……」

 

彼女は手すりに立って微笑むのです。

 

「だんな様の方が苦しい期間短いじゃないですか」

 

照れ臭そうに微笑むのです。

 

「そしたらうち、だんな様とまたすぐ会えますし……」

 

得意気に微笑むのです。

 

「あ、でも怖いんで……だんな様っ! 手伝ってくれへんですか?」

 

 

私はその日、彼女が買ってくれた下駄の片方を、眼下の森に無くしたのです。

不思議と涙は出てこないもので、情けないことに、安心感なんてものがあったのです。

ああ、彼女を最後に見た顔が、笑顔で良かったと、安心していたのです。

ですが私は息出来ない程胸を痛くして、体を引きずって家に帰ったのです。

 

3ヶ月を越え、私の体調はまた頭痛に安定してきちゃったのです。

余命宣告は幾度と受けてきていて、あぁまたかと言えばそうなのですが、腹水と尋常じゃない体調の悪さを感じれば、いつものとは違うと思うでしょう?

でもまあ自ら絶とうなんて馬鹿なことはしませんし、30もいかずに逝くことは、わかってる気がするのです。

だから私は、彼女を愛し続けたいと思うのです。

繰り返すようですが、私と彼女はそれほどまでにお互いが好きだったのです。

 

 

<終>

 

 

心中じゃないのは、奥さんは誰かに自分を覚えていてほしかったからです。

だんな様が泣いてる理由は、幸福なのと、何時か近いうちにおいていってしまう悔しさ、それを知っていて結婚したがった奥さんからです(

静かに狂気的な夫婦なんだよねー

ヨウカズのオリキャラさんち 「二人目・公害二世さん」 その1

二人目:公害二世さん 


街の近所の製鉄工場から、有害物資が流れていた。 
それが明らかになったのは、一人の妊婦が異常な症状を出したからだという。 
その奥さんから産まれた赤ん坊は、母の血にながれる害を受け継いでいた。 

生まれつき病弱で、生まれつき持病があって、何度も余命宣告を受けては生きて、 
それでも彼はよく笑っていた。 

「いつ死んでも困らないように生きてますから」

1・おじちゃん 


畳部屋しかない、小さなアパートの一室に、その赤ん坊の成長した体があった。 
部屋はこれといって片付けられている様子はなく、白い布のかかったキャンバス、端に追いやった絵の具箱やパレット、後はクローゼットと小さな箪笥…… 

それらに囲まれているのは敷布団一式。 
その子は、そこでまだ寝息を立てていた。 
折角の眠りを邪魔するかのように、廊下が子供の声と足音で騒がしくなる。 
子供達はこの子の部屋の前で留まると、古い戸をばんばん叩いて鳴らした。 

「…さーん、おーじさーん!!」 

薄い戸が振動でガタガタと揺れ、その音で布団がうごめく。 

「ん、……んん~? はぁー……い」 

布団の暗い隙間から、痛んだ黒髪が顔を出した。 
その髪はボサボサで所々枝毛があり、自分でやったのか、首の上でバッサリと切り揃えてある。 
寝起きでまだ焦点の定まらない目を擦り、手をついて体を起こすと、叩かれている戸がぎしぎしと軋んでいた。 

「……はぁー、」 

彼は仕方ないな、と言うように柔らかく微笑むと、 
はだけた寝巻きの帯と襟を直すと、壁に手をついて立ち上がる。 

「ふぅ」 

男性にしては細腕で骨ばっており、いかにも頼りない体の彼は、一足歩いては息をつき、目線の先の引き戸を引き…… 

「あっ――」 

途端、体から棒が抜けたようにふっと崩れた。 
額に固い木の衝撃が走り、起き上がれないでうつ伏せで居ると、頭上から子供の声がする。 

「うわー、死んだっ」 
「ばか、この人から新聞代貰ってないだろ」 
「おじちゃーん、平気……? うわっ!?」 

そして数秒の沈黙の後、子供達はドタドタと廊下を走り去って行く。 
額を床に打ち付けた彼を残して。 

「うう、ん…… え、……あれ?」 

手をついて半身を起こすと、廊下に誰も居ないことに首をかしげる。 

なんだったのでしょう? 

疑問に思いつつ立ち上がろうとした時、額に生暖かさを感じ、手を当てる。 
その感触はよく知っているものであった。 

「……、あぁ……」 

納得して手を引き剥がすと、チクリと出来立ての傷が痛んだ。 

小さいお手伝いさんには怖いでしょうね、これは。 

そう思うと微笑ましくなって、少し口角を上げる。 
「おじちゃん」にしては随分と若々しい姿であった。

 

2・個展 


「母は居ないんです」 

カメラのフラッシュが目を閉ざさせる。 
なんということだろうか、私はコンクールの副賞として、個展を開かせてもらったのだ。 
今日ばかりはと銭湯に行き、持ってる中で一等良い晴れ着に袖を通して。 
このようなインタビュー的なものは、学生時代にも何度か受けた。 
コンクールの度に地味で病弱な私が目立つものだから、良く思われはしなかったろう。 

美術系の学校に進んでからは、特にそうでしたっけ。 

学生時代の、ピカソの再来と唄われた絵。 
この個展は、私の「悲劇の十代」で飾られた記事を書かれるのだろう。 
まあ世間というものは、芸術家と悲劇を結びつけたがるものなのだろう。 
ベートーヴェンにしろ、石田徹也にしろ、そうなのだ。 

かといって私は…… 

質疑応答中にむせかえり、咳き込む。 
口を押さえたまま「ちょっと失礼します」と、にこにこしながら中断してもらう。 

私は…… 

控え室のソファーに深く腰掛けて、口元をティッシュで拭き取る。 
最近ますます元気な持病のせいだ。 
小さな赤い染みを見つめる。 
軽い溜め息と同時に、微笑みが溢れる。 
あと、描けるのは何枚だろう? 

「……やっぱりさぁ、そろそろヤバイんじゃない? 安さん」 

ティッシュを取ろうとした手が止まる。 
個室の外、廊下で、誰か達が私の話をしているようだ。 
耳を塞ぐ理由は無いから、喉を触りながら聞いてみる。 

「とうとうカメラの前で吐血してたよなぁ」 
「何で病院行かないのあの人? まだ新人だけど……いい家の子だし、暮らしは悪くないんじゃない?」 
「そういやあの体で一人暮らしだろ? 親父さんはどうなんだろ」 

勝手な人達だ。 
反射的に微笑みつつ、ティッシュを手に取る。 

「案外縁切りしてたりして」 

次に廊下で起こる談笑。 
下手なジョークだと笑っている。 
仕送りとかしてもらってるのだろう、と。 
じゃなきゃあ生きてるものか、と。 
その声は段々ととおのいていく。 

「てゆうか、身体削って描いてるのと一緒じゃん」 

最後になんとか聞き取れたのは、それ。 

「一番正解に近いですよ」 

ぽつりと呟いた自らの言葉は、私の微笑みを一層輝かせたことだろう。

 

3・余命三か月の夫の花嫁 

「明日冷たくなっててもおかしくないんですよー?」 

って何度も言うのに、 

「きっと後悔しますもの!」 

って引かなかった、いとしい人。 

最終的に、小さな小さな式をあげて、一夏を二人でほのぼの暮らしたんです 

いつもお寝坊さんなあなたとの日々は、とても儚く愛らしいものでした 

でもあの日、こんな話をしました。 

「私の余命まで、あと2週間ですねえ」 
「そうですねえ」 
「苦しんでくれないんですか?」 
「まさか。 想像するだけで苦しいですよ」 
「…… 解っていることとはいえ、貴方を残すのは心苦しいです」 
「あ、そうだっ! どっちが先でも苦しいなら、うちが先に死にますよ!」 
「ええ?」 
「そしたらうち、旦那様を空から見守れます。 それを思えば……天でも苦しくありませんで」 

そんな話を笑ってしたのです。 
彼女は別に狂っている訳でもなく、ただ純粋に、本気で言っていたのでしょう。 
でもそれは、それくらいの想いでいるということが本気であるだけで、本当にそうはなりません。 
実際私は予告された日、いつも以上に体調が悪かったのです。 
横になっていても座っていても呼吸がままならず、心地悪い汗がどっと出ていました。 
午後になっても熱は下がらず、 
「ああ、本当に逝くんだな」 
そう思っていたのです。 

だからそんな手紙が置かれていたことにも、気づかなかったんです。 

「ごめんなさい。 

何やかんや言うてもうち、旦那様が生きてない世界を面白いとは到底思えないんです。 

だからこうしたら、うち旦那様の記憶に行き続けられるのかなぁって…… 

へへ、ごめんなさい…… 

でも 旦那様の冷たくなってるの、ちゃんと見れる自信がないんです」 

貴方が買い物から帰ってこないことにも、翌日ようやく気付いたのです。 

本当になるとは思いませんでした。 
でも恐ろしいことに、私は深い悲しみと同時に、安心しちゃったんです。 
貴女が先で良かったと。 

私は生い先短いから、この苦しい時間も短くて済む。 
貴女だったらまだまだ生きねばなりません。 
絶つことも出来るでしょうが、私なら、想う人が居ない世界で一人絶つのは空しいものがあります。 
私なら、そこまで思い詰める前にお迎えがくるでしょう。 
(そう思い続けて、しぶとく生きてしまっているのですが) 

私と千菜世(ちなせ)は、それほどお互いを想った夫婦だと、自負できます

ヨウカズのオリキャラさんち 「一人目・みつはたん」 その1

どうも、ヨウカズで御座います。 
初めましての方もこんにちはの方も、宜しくお願いします。 
此方では長々と一作品に出来そうも無かった創作話を、キャラクター別にちょこちょこと書いて行きたいと思います。 

寄生花の咲いた女の子とか、死期宣告をされた画家の男性とか、家出した女の子とお人形さんとか、亜人ハーフっ子とナルシ店員さんとか…… 

もっさりもっさりおりますが、ちまちまとのろのろと、やっていきたいと思います。 


……短編と長編の間位の長さになったらどうすればいいんすかね(・ω・`

(っていう某所のまとめ←)

 

一人目:みつはたん。 


白く柔らかなレースに包まれた赤ん坊を、夫婦が微笑ましく眺めている。 

はじめまして、ヒナタです。 
私はあなたのお母さん。 

よろしくね、私はヒカゲ。 
君のお父さんだよ。 

そして君は、みつは。 
蜂蜜の蜜に葉っぱで蜜葉。 


あま~い蜂蜜は誰にも好かれ愛される。 
そういう子になれるように、なれますように。 

植物の葉っぱは日の光を目指す。 
けして太陽を見失わない。 
貴方の道がそうであるように、のびのびと生きて。

 

1・この世界の隅っこで真ん中の場所にて。 


「外見ばっかり目立つのに、中身は大したこと無くて……」 
「あら、中身が悪い人よりいいじゃん 私が貴方の日向になるわ!」 

西洋とのハーフでありながら、日本で育ったヒカゲ 
暗さを感じさせない艶やかな黒髪で、太陽の下が似合うヒナタ 

大学で知り合った二人が友達に、そして恋人になるのに、そう時間はいらなかった 


やがて二人の間に生まれた子は、 

父譲りの金髪と翠の瞳で…… 
でも目つきは、母譲りの穏やかな雰囲気を持っていた。 


「はぁ~、可愛いわぁ……」 

産婦人科。 
ベッドの上、自分の横で寝息を立てる我が子を、ヒナタは愛しくて堪らないというふうに息をつく。 

「はは、本当に……お疲れ様」 

そんな妻をヒカゲは、椅子に座りながら髪を撫でていた。 
ヒナタは大きいその手を、満足そうに受け入れている。 

「この子もそろそろ、名前を付けてあげなくちゃねー……」 
「ん、そうよねー」 
「だからさっ、自信ないけど、考えてみたん――」 

「みつは がいいわ!」 

「へっ?」 

ヒカゲの照れくさそうな顔は、ヒナタに掻き消されてしまった。 
代わりにヒナタが、「生まれてきたときに、ピンと来たの」と舌を出して付け加える。 

「あのねっ! 字は蜂蜜の蜜にー、葉っぱの葉で、みつは! ねっ、可愛いでしょー!」 
「へえ~、どちらも自然からだね…… 意味はあったり?」 
「当ったりまえだのタメゴローさんよ!」 

ヒナタは得意げに、にま~っと笑うと、一気に話しはじめた。 

「蜂蜜ってー、甘くて、美味しくて……誰にでも好かれるでしょう? 
 だからぁ、誰にでも好かれる、優しい子に…… 
 なってほしいな、なれますようにー! ってね?」 

「それなら、蜂蜜じゃなくてもいいんじゃ……」 
「んもーっ、理系君だな~っ! 私が蜂蜜好きなの知ってるくせにぃ……」 

頬を膨らますヒナタをヒカゲは、文系だなあ……と、愛しくおもった。 

「でね、葉なんだけど―― 

 植物ってぇ、いつも太陽の方を目指して伸びるでしょ?」 
「うん」 
「だから…… 方向を、絶対見失ったりしない。 
 暗かったら光のとこまで伸びる、凄い生き物なの。 

 強い子、って程じゃないけど…… 迷わないように、歩けるようにー、って!」 

そう言ってヒナタは、まだ自分の名前も解らない我が子を撫でた。 
その光景にヒカゲは…… 

「みつは。」 

「改めてはじめまして、えーと…… 君の、お父さんです。 
 君が苦しい時は、守ってあげるから、 えーと……」 


「宜しくお願いします」 

照れくさそうに、あいさつをしていた。 


―この子のいるところが世界の中心 たとえ世界が、そこをはじっこだと言っても―

 

2・特に理由の無い天罰。 


その子はもうじき、10歳の誕生日だった。 

「みつは……っ」 

その子の母親・ヒナタの揺らぐ視線の先で、「手術中」の赤いランプが点灯している。 
冷たい扉の向こうで、可愛い蜜葉の身体がどうなっているのか、考えるのも恐ろしかった。 

ヒナタはハンカチで目を覆うばかりで、時折しゃくりあげるように身を震わせている。 
ヒカゲはそんな妻の肩を、震える手で抱きしめながら、先程の医者の説明を想い出していた。

 連絡をくださった女子高生さんの話によると、 
 どうやらお子さんは下校中…横断歩道を渡っていた男性を助けてたらしいんです。 

 その人、若いのに傘を杖にしててねェ… 
 歩くのが大変そうだと思ったんでしょうかね、お子さんは。 
 …優しい子だ。 

 中間くらいまで渡った頃、トラックが走ってきまして… 
 お子さんは焦って男性の手を引っ張って、自分だけ前につんのめっちゃったんでしょうなあ… 

 運転手の方は慌ててブレーキを切ったらしいんですが、 
 男性の方に目が行ってて、お子さんには気づかなかったそうで… 

「……大丈夫だよ。 あの子を信じてあげなきゃ……」 
「馬鹿、私はっ……信じてるわっ! でも……信じたって駄目だったら、どうするのよぉ……」 
「……」 

ヒカゲも涙を零しそうになった時、「手術中」の明かりが消えた。 

「!」 

しばらくして、看護士達が包帯だらけの子供を乗せた台を押して出てくる。 

「っ……! みつはっ、みつはあっ!!」 
「奥様、台を揺らさないでください!」 

台に駆け寄るヒナタを、看護婦が慌てて制止する。 
心配でたまらなくしているところに、主治医が出てきた。 
ヒカゲがヒナタの手を握りながら口を開く。 

「先生…… あの、みつはは、うちの娘は……!!――」 

辛辣な表情の二人に、主治医はマスクを取って笑って見せた。 

「大丈夫です、一命を取りとめました。 2,3か月もすれば、退院できるでしょう」 
「――ッ!! あ……う、 うあぁああーーッッ!!……」 

ヒナタはそれを聞くと、糸が切れたように、床に泣き崩れて顔を伏せた。 
ヒカゲは頬を伝う涙も拭かずに、ただ頭を下げながら、「有難うございます、」を繰り返した。 
我が子は幾つもの管に繋がれていたが、すやすやと寝息を立てている。 


―1ヶ月後― 

みつははベットの上で上体を起こして、まだ巻かれている包帯を眺めていた。 
見舞いに来ていたヒナタは傍に椅子を引っ張ってきて、やわらかい金髪を撫でている。 

「ねえ、母さん……」 
「んー?」 

その日のみつはは、なんだか顔色が優れなかった。 
いつもなら母親と会えて、嬉しそうにするのに。 
そして母親をじっと見上げると、一言ポツリとつぶやいた。 

「頭、痛いの……」

 

3・みつはたんは女の子な御年頃。1 


「い~た~い~のぉ~っ!」 
「あらあらっ、また?」 

退院後、みつははよく頭痛を訴えるようになった。 
昼間は元気なのに夜明けや学校に行く前になると、ぐずりだすのである。 
最初はヒナタもヒカゲも、『しばらく学校を離れてたから、行く気が起きないのかな?』くらいに思っていた。 

「ふあ……んー、おやすみなさぁ~い……」 
「あ、おやすみ。 みつは」 

みつはは眠そうに眼をこすりながら、2階に上がり、自分の部屋のベットに潜りこんだ。 

「……体、どうかしたのかなあ……?」 

パジャマをめくって、自身の腹から胸のあたりを弄る。 
そこらには、手術跡がミミズ腫れのようにあちこち這っていたが、それはあまり関係無い。 
別にそれが嫌で体育を休みたい訳でもないし、友達は自分が帰ってきたのを喜んで、抱きしめてくれた。 

「……」 

事故、退院からもうじき半年。 
5年生になって気持ちは一層張り切っているのに、最近頭が妙に痛い。 
みつははパジャマを直すと、天井を見上げた。 
白くて何も無い状態だ。 

「ふう。 …… 朝になるの、嫌だなあ……」 

そう呟いた後、だんだんと瞼が重くなっていった。 


みつはは明日の朝、気付くだろうか? 
頭のつむじから覗き出した、髪の毛にしては、少し太い先端に。

 

4・みつはたんは女の子な御年頃。2 


―事故から半年後― 

「みっちゃん、次体育だよ!」 
「うん、着替える着替えるー!」 

夏休みも間近に迫る中、体育ではプールがはじまっていた。 
みつはも他の子同様プールが好きで、今日も一秒でも速く着替えようと急いでいた。 
皆はタオルを被り、てるてるぼうずの集団ができ、一人二人と減っていく。 

「よしっ、えーと、帽子帽子… 、」 

みつははふと、きゃいきゃい話すクラスメイトたちに目が行った。 

「……」 

大体の女の子が、胸が膨らんできているのが気になるのだ。 
いつもは服を着ているからあまり考えないが、こういう時に一段と気になってくる。 
別に変な意味では無いのだが、みつは自信もそういうお年頃である。 

「ん~……」 

自分の胸はまるで洗濯板のようにまっ平らで、一向に膨らんでこない。 
それを全く気にしないと言えば嘘になる。 

「あっ、しのちゃんもうブラジャーしてるのー?!」 
「ちょっ、見ないでー!」 
「おおーこれが……!」 

そんな会話が聞こえてきたときには、口角が引きつってしまう。 
昔から、気まずい気持ちになった時のくせだった。 

ああ。 篠原さん、もう付けてるんだ。 
やっぱもう、生理とか……きてたりするのかなあ? 
ああいうの、付けにくそうだけど…… 
って、私には隠す物も無い位なんだけど、 

……私、遅い? 

水着越しに胸に触れた指は、何なくそこをすべった。 

「…… ――はっ!?」 

そうしてふっと我に返った時に、 
「何を考えてるんだ自分は」 
と、喉の奥を熱くした。 
赤らんだ顔を誰かに見られたくなくて、思わず手で顔を覆う。 
そんな状態を見た友達は、首をかしげて彼女の肩を掴んだ。 

「? みっちゃん、体調悪いの?」 
「っえ? あ…… う、ううん! 全然大丈夫!」 

慌てて両手で否定し、Vサインを見せて笑うみつは。 
友達は「無理しちゃダメだよ?」と言いながら、プールまで手を引いてくれた。 

「……」 

そんな友達のサバサバシした対応が、返ってみつはには嬉しかった。 
その顔がふんわりとした笑みを浮かべた時 

――った! 

頭からつま先を貫くように、一瞬体がしびれた。 

「……?」 

痛みはすぐに引いたが、こんな事は初めてな気がする。 

あれ? 昼間なのに…    頭、痛いなあ。 

みつはは少し不思議に思ったが、いつものことだ、それが今起こっただけだと、特に気にはしなかった。

 

5・にょきにょきプランターみつはたん。 


みつははその時、授業でクロールのテストを受けていた。 
最下位になってしまったが、「よく、最後まで泳いだな!」と先生が褒めてくれた。 
何より水泳帽を忘れてしまい、授業を受けられないのでは……とひやひやしていたのだが、先生が帽子を貸してくれたのだ。 
その優しさに応える努力ができて良かった、みつは自身そう思ったのである。 
プールサイドに上がって、タオルで髪を拭こうとした時―― 

「あれ? みっちゃん、」 

友達が何かに気付いて寄ってきた。 
みつはが振り返らずにこたえる。 

「ん~、何?」 
「あ。 頭に落葉付いて……」 

グイッ 
頭に痛みが走った。 

「――痛っ!?」 

友達が髪の毛を引っ張ったのだろう、そう思った。 

「る、……よ?」 
「んも~、髪の毛じゃん。 引っ張らな……」 

ふざけた調子で振り返って、顔が凍り付いた。 
みつはの頭から千切れ、友達が手に摘まんでいた物は、大きいけれど…… 

種の殻に、よく似ていた。 

同時に頭に、何かが伸びて動いているような感覚に気付く。 
そしてそれは呆然とする二人の前にするすると伸びて、友達の持っていた殻を取っていった。

「っ……!!」 
「さやちゃ…? だっ!?――」 

友達はとても驚いた顔をして、状況が分らないままのみつはを突き飛ばす。 
そして、声もあげずにタオルを持って教室へ走っていく。 
みつははしりもちをついて腰をさする。 

「ど、どうした天野ーーっ!?」 
「……山セン、どうしたんだ?」 
「さぁ…??」 

先生が友達を追いかけてったのを合図に、クラスメイトの視線がこっちにやって来る。 
途端に、さっき走っていった友達と、同じ表情でみつはを指差した。 

「ひゃ……っ!!?」 
「うわぁあっ!」 

え……何、……なに? 

「やーっ、みっちゃん何それ~!?」 
「先生、先生ーっ!」 

なんで皆…私を見てうろたえてるの……? 

声を上げる者、面白がる者、怪訝そうな顔をする者…… 
皆に囲まれたみつはの頭は、状況を理解しようと懸命に働いたが、余計に混乱するばかりだった。 

「…??」 

みんなが指しているのが自分の頭だと気付くのにも、時間が掛かった。 
兎に角少しでも状況を理解しようと、必死だったのだろう。 
首を動かして、プールの水面に写る自分を見た。 

「ヒ、ッ…!」 

そして、自分の口から小さい叫びがあがった。 鞭を打たれたように、背筋がじんじんと痺れる。 

そこには怯えた女の子の顔と…… 
その頭から生えた茎の長い双葉が、美味しそうに殻を食べているのが写っていた。 

「あ……あぁ、あ……??」 

得体の知れないものが自分の頭から生えているという恐怖に、みつはの体は、冷えも手伝って震えていた。 
それでも、水面から目を離せない。 

「ちょっと! 先生まだ戻んないの~!?」 
「ってかこれ、普通にすごくね?」 
「食虫植物ってやつかな」 
プランターじゃなくて、みつはの頭で咲きました~! ってか?」 
「うわ~、動いてる……」 

「なぁ、これ……食うかな?」 

そう言って一人の男子生徒が、何かをみつはの頭近づけてきた。 

「へえっ?!」 

上ずった声で思わず振り返ると、眼前に…… 
子供の指から逃れようと、手足をバタつかせるトンボがいた。 

「――ッ…!! い、いゃあッッ!!」 

みつはは先程友達がしたように、彼を突き飛ばすと、振り返らずに駆け出した――

 

6・逃げ込んだったらったった、駆け込んだったらーらった。 


「はあっ、は…… えぐっ、は……あっ!」 

みつはは頭にタオルを被って、息をきらして廊下を走っている。 
幸いどこのクラスも授業中で、みつはに気付く人は居なかった。 
頭の双葉は殻を食べ終えたのか、動いてないらしい。 
その行動は、生まれた時に自分の卵の殻を食べる幼虫のようで、 
虫ならば何でも食べる、食虫植物のようで…… 
でもそれよりも。 

さっき食べた? 殻って、……どうなるんだろう。 
私の頭の中で…どうなるんだろう? 
なんで…… 

「ッハァっ、ひぃっ!」 

冷えきった頬に、何か流れるのを感じた。 


ピンポーン…… 

「あら?」 

時刻はまだ、昼下がりであった。 

「来客の予定なんてあったかしら……ご近所さん?」 

それなのに呼び鈴が鳴らされて、不思議そうに玄関へ駆けよる。 

「はーい、どちら様… みつはっ!?」 

相手が我が子と気付いたヒナタは、急いで棒錠を外す。 
みつはは頭にプールのタオルを被ったまま、うつむいている。 

「どーしたの? 学校早くな…… みつは?」 

しゃがんでみると、何故かみつはの服は、ところどころ濡れていた。 

「お…… うっ、おがあさぁあーーんっ!!」 
「わぁあっ!?」 

みつはは一度鼻をすすったかと思うと、母親の腕の中にしがみついて泣きじゃくった。 

「お、おお……? なになに、どうしたの~。 なんか、やなことでもあった??」 

ヒナタは状況が掴めないまま、濡れた背に腕をまわした。 
まだ小さい背中を、赤ちゃんの頃のように擦って宥める。 

「おがっ、さ……っ 私、私ね゛えっ…… おかしく、ないよね? おかしくないよ、ね??」 

涙ながらに絞り出された言葉は、まだ何の説明もされてないヒナタに理解できる筈もない。 
それでもみつはは、同意を欲しがったのだ。 

「ん……とりあえず、家ん中入りましょ? お母さん聞いたげるから…」

永きを生きた使者さんが無理ゲーすぎた。 3[未完なう]

「――まあ、そういう訳でさ……」 
「……へえ~」 

私と二穂先輩と……明成さん? は、ちゃぶ台を囲んで話し合っている。 
と言っても大半は、私がさっきした話を先輩が ――所々言い方を修正しつつ―― 話してくれてるのだが。 

「……」 

この人があの明麗共和国の、南に面した国の使者さん…… 
確かに目の色はあの人と片方同じですが、性格は真反対ですわね。 
よく喋りますし、ニコニコしてましたし…… 

しかし、初対面であることには変わりない。 
もしかしたら実際の性格は激似……というのも考えられると思うと、膝に置いた私の拳は固くなった。 
明成さんは最初ニコニコしていたものの、先輩の説明に段々と表情が沈んでいき、今ではちゃぶ台に肘をついてぶすっとしている。 

「で、にぽちゃんはさあ。 
 あの攻略難易度ハイパーな北ちゃんが、その交渉に応じるように俺に間を取り持ってほしい、と…… そういう訳ですぜ?」 

明成さんの表情は、無理矢理笑ってるのがバレバレな程眉がよっていた。 

うーん、この表情は……どうなんでしょう? 迷ってらっしゃるんでしょうか。 
それにしても親族って、この人のことだったんですねぇ、先輩?

横に座る先輩の顔を見てみると、……先輩は、なんと顔だけ汗だらだらで苦笑いを浮かべていた。 

ちょおおっ!? せっ……先輩いぃ! なんでったってそんな事になるんですか?! 

「え、えぇ~と…… それは、まあ……」 

私は口ごもって猫背になっていく先輩を横目に、口をO字に開けていた。 
いや、横を向いて知り合いがそんな状態だったら誰だって驚くだろう。 
軽く引かせる風貌だったが、それを見ているうちに、ハッと一つの不安が襲ってきた。 

ま、まさか……この方が! そんなにも恐ろしい方だと言いたいんですの――!? 

そう思った瞬間、勉強を嫌がる学生のような明成さんの顔が、少し怖いものに思えてきた。 
そうだ。 
そういえば私は、生まれる以前の先輩についてあまり話を聞いた事が無い。 

歴史の流れは大体聞いてますけど、もしかしたら…… 

先輩はハンカチで吹き出ていた汗を拭うと、曲がっていく背を正して、しゃんとする。 

「う、うん。 ぶっちゃけた所そうなんだ…… も、勿論お礼はするよ! だから――」 

渇いた喉がごくりと鳴った。 

そういえばあの人、交渉中にこう言ってましたっけ。 


『周辺国が平和を目指している世の中で、なんで軍備をする必要があるんですか? 
 寧ろやめて頂いた方が、貴方の国にも都合が良い筈ですわ!』 
『……』 
『此方としても、出来る限りの支援をすると言ってるんですのよ? なのに――』 
『そういってまた攻め入るつもりですか』 
『なっ……!? そ、それは100年以上も前の事でしょう!』 
『そりゃあ貴方。 貴方自身が生まれてないから、100年以上「も」何て言えるんでしょうよ
 大体……自分のとこが何しようと勝手です。 
 貧困の原因の一部は……貴方方にもあるんじゃないですか? 侵略者のくせに』 


「んー、そっか。 そうだなぁ……」 

明成さんは素気なくこくこくと頷くと、あぐらをかいていた足を組み替えた。 
別の国とはいえ、双子の兄弟だ。 
この機会になんらかの復讐を……なんてことも、無いとは言い切れないのでは? 
どきどきしながら返事を待っていると、明成さんは来た時と同じように、屈託の無い顔でへにゃりと笑った。 

「嫌ですぜ」

その短い言葉は、笑ってふざけているような声色だった。 

や…… やっぱり断りましたわっ! 

先輩はというと、内容が内容なだけに予想はしていたようで、また少し猫背になっていく。 

「えっ…… あ、まあ……そうだよね――」 
「いやぁ~っ、だってあの北ちゃんですぜ? ツン10割デレ0割の北ちゃんですぜ?」 

明成さんは先輩の言葉を遮った。 
そして、お手上げだよと言うように腕を広げ、肩をすくめてみせる。 

「しょっぱなから望み0じゃないっすかぁ~。 俺が何言っても、悪化するだけだと思いますぜぇ?」

まあ、あの人なら何言ってもそうなるような気はしますわね 
あの性格でしたし…… 

私が横で苦笑いを浮かべていると、先輩は尚も詰め寄った。 

「でっ、でもっ! 何か……アドバイスだけでも貰えないかな? みょんちゃんはあの子と、ちょっと前まで一緒だったんだし……」 
「えっなんだって?」 

明成さんは早口にそういうと、ポカンとした微笑みでちゃぶ台を殴った。 

「ヒ、ッ!」 

振動と音に肩が跳ね上がり、小さく声を漏らしてしまった。 
慌てて口を覆っても、明成さんの変わらない微笑みが私に向く。 

「ああごめんね朱音ちゃん? 君にはあんま関係無いから安心してほしいんだぜ」 
「え…… あ、え……」 

明成さんは、にぃーっと口角を上げて目を細める。 
その声は最初の時みたいに抑揚はなくて、ただ一定の声だった。 

な、何なんですか? 今の。 
ていうか、何で…… 何でこの方、笑ってるんですの? 

口ごもってしまって上手く言葉を返せないでいると、一瞬不服そうに顔をゆがめた。 
だがすぐにまたニッと笑い、「ね?」と念を押してきた。 
私の視界が、段々と揺らいでくる…… 

怖いです――! 

「みょ、みょんちゃん!」 

ぐっと目を閉じた時、焦り声が横から飛び出した。 

「あ、何?」 

先輩…… 

先輩がちゃぶ台に、両手をついて身を乗り出す。 
口を真一文字に結んでおり、私は涙目になっていたせいか、その姿が余計に頼もしく見えた。

「あ……朱音ちゃん、怯えちゃってるじゃん。 新人なんだから……もうちょっと、優しくしてほしいって言うか――」 
「それどの口が言ってんの?」

≪entr'acte アントラクト≫ 暗と楽と 3

真っくら暗い闇の中であるほど 
光は煌々と輝いて 

燦々と明るい光であるほど 
真っ黒くろい影が落ちる 

悪ぶることも八方美人も 
出来ない僕は曇りの色 

ろくな光も影も生まない 
目立ちもしない灰色の塊

/

 

道徳 モラル いわゆる綺麗ごと 

自分の実が保証されているからこそ 言えることや出来る事 

それ無しに道徳もモラルもありゃしない 

なのになんで 綺麗ごとを使ったんだい?

/

 

「三度目の正直」は 
あっさり僕を裏切った 

どうやら僕は 
「二度あることは三度ある」方だったみたいだ 

この二つの言葉は 
片方は光を見せて 
もう片方は影を映すんだ 

でも君は僕にこう言ったね 

三度目の真実がどっちに転がるかは貴方次第な訳だから 
こっちの方だった なんて言い訳は通用しないよ 

って

/

 

もしも 本当にもしも 

心臓に流れるこの血液が 
逆流なんてことが出来るなら 

僕はすぐに息苦しくなって、でもそれでもへらへらしてるんだろうなって 

今はつまりそんな気分 
苛立ちと嫉妬が混ざった気分 

無個性に、機械的に、働いて動いて褒められて 
今時PCでもできることで、 
何でそんなに称えますかね 

ほら僕なんかどうですか? 
個性的で我が為に生きてますよ! 
近年稀なヒーローですよ! 

悪だと思ったものはどんなに時間がかかったとしても、 
必ずや倒すヒーローですよ! 


いやてかもーホントマジであいつ(規制音)ってくれませんかね 
存在が邪魔って言うか行動がクズじゃないですかうん 
まああれだよ被害者ぶってるんでしょ俺とかに嫉妬してるんでしょ 
だからあーゆーやつは底辺でくすぶってればいいのに 
ホントにもう女子は「ちょっと影がある子」とか言って…… 


なんで密かにモテるかなァあんにゃろう 


影なら僕にもあるのにね! 
どす黒いもん渦巻かせてるのにね! 

なんなら今から見せてあげるよ 
今成果を出す裏工作 

きっと彼女は絶望してあいつのことなんか嫌うだろう 


【明るく性格のいい第三者】

/

 

それは心に深い傷を残したんじゃなくて 

「あの子は確かに無理だけど 
 あんたは論外だなァ」 

心を踏みつぶしてきやがりました

/

 

憎める程に愛しいお互い 
公式の場所では作り笑い 
握手もハグもしてあげるだろよ 

じゃあ、このあと宴会でもどうですか? 


高鳴る心臓 
それはまるで恋人にでも会うように 
静かに高揚 
していくのは血の流れかこの気分か 

戦場にでも赴く心持ち 
そんな感じで飲み屋の幕潜るよ 

魔法の薬にバードミート 
煽って詰め込んで体力付け 
マスターもっとお願いします 
これからちょっとこいつに話があるんで 

って紳士な笑みで追加注文 


そろそろ薬が効いてきた 
理性も礼儀もありゃしない 

悪態ついて襟掴まれて 
固い床に体が軋む 

まだ足りぬと制裁だと 
膨れた腹に踵落としですか 

でもこの為に我々来たのです 
わざわざ喧嘩する為に来たんです 

だってこんなに嬉しいんですよ 
本音で語り合えるなら 
このくらい安いもんですわ 

貴方も私も体裁気にして 
醜い真似はしないけど 

だからこそ嬉しいのです 
悪い子な私をいたぶる手が 

それじゃあそろそろ此方からも

/

 

横たえた身体に染みる温もり 
ベランダの硝子をすり抜けてくる 

暖まった瞼を何度か揺らせば 

「ほら、朝ですよ」 
の幻聴が 聞こえる気がするんだ 

今度こそは 
と幻を見る為に 

もう一度眠りにつくとしよう 


麗らかな昼下がり 
うとうとと背中合わせ 

今となっては合わせられるのは 
硬い壁だけで 

それでも光で温まった場所を探しては 
眠気眼で暖かい夢を見た

/

 

濡れ羽色の翼 黒い黒ろい 
日陰に狭く折り畳んだ 
凶器のような手足も 柔らかい布で覆ってって 

凸凹のこの世界に 新たな凹凸が踏み混んだ 
社交辞令に薄ら笑って 
期待と怖れを胸にしまって 

それは男の名を付けた 私の父から出た話 
幼い私には複雑で 首をかしげさせる話 
私にもわかったのは 
ここに居られないこと 

そこは近未来か異世界か 目を回すばかりで 
私達は『人々』の視線を ひとりじめしてたのです 

『専用の学校に行きなさい』 
『危ないことはしちゃいけない』 
『わざわざ目立つことはない』 

人に近づいちゃいけないよ って 

なるべく森に近い家で 親の帰りを待ちながら 
私はいつも一人で おとなしくしてた 
寂しいとかじゃなくて 苦しいとかじゃなくて 
軟禁じみた生活は少しばかり 静かすぎたんだ 

だからこそ一度くらい わがままを聞いてほしくて 
試しに一度くらいは なんて 
無理強いしてみたのです 

翼を陽気に揺らして 足取り軽く目的地へ 
振り返っては父母に手を振り 早く早くと急かす私を 
困ったような声で微笑ましげに 

見たことのない世界へ 駆け出してく喜びが 
顔中に溢れそうで 止まりゃしないや 
ああ若い好奇心と興味 
なり出して 止まんないや 

人々の視線を 独り占め 


ようやく目覚めた私は 見知った天井を見上げた 
金縛りにあったように 全身が動かず痛んでた 

翼が 髪が 腕が 脚が 腹が 
痣と 傷と 骨折 出血 

かぎ爪が剥けていた 


【異物の干渉】

/

 

まっさら 何もない器 
あるのは基本的な素材のみ 

何が入っていくのだろう 何を求めていくのだろう 

何を創っていくのだろう 
何を繋げていくのだろう 

まだ、何も無く 目覚めないまま 


ああ、世界にどんな影響を起こすのだろうね 

【デフォルト】

/

 

「何か言いたい事が有るなら言えよ」 

そういわれても 指先に目を落とすしかない 
だって貴方の言うことは正しくて 
自分の言動は間違っていて 

何か言いたいと思っても 
次の瞬間には「やっぱ俺が悪いな」とわかったりするから 
何も言わなくていいし言う内容もない 

だから首を横に振った 
口の端から薄く空気が漏れるだけで 口内は乾いていった 

その後の貴方の溜め息を聞いて「ああ声を出すべきだった」と思い直し 
短い間に考えと後悔が繰り返され やがて沈黙になった 

きっとこれは 話にも会話にすらも成っていない 

悪いところは全部自分にあって 貴方はそれを丁寧に静かに指摘して 
自分は萎縮して黙ってうつ向くのが定番なのだ 

がっかりだな

/

 

自分勝手で結構だ 

私が誰を好きだろうと 
私が誰と一緒に帰ろうと 
私が誰に手紙を書こうと 

あの人が他の誰かを好きだろうと 
あの人が私を迷惑に思っていようと 
あの人があの子に告白しようと 
あの子があの人を好きだろうと 

私があの子を傷つけようと 
あの人があの子を庇おうと 
私を退けてあの子を抱き締めようと 
あの人は私と会うことも拒もうと 

あの人とあの子が少女マンガみたいな展開になろうと 
あの人とあの子が結婚しようと 
あの人とあの子に子供ができようと 


私はあの人が好きだったのだ 

狂ってる? ああ、そうだろうね。

/

 

おお、おお、怖い怖い。 
利己的で周りが見えてない、猛り狂う牛のようだ。 

鼻息荒く目は血走って、唾飛ばしながらわめきたてる。 
おお、おお、汚い汚い。 

お願いだから目に写らないで、腐り落ちてしまいそうだ。 
ちょっと落ち着くこともままならぬか。 
元々それが本性だろう? 
良かった、××が好きなのがあなたじゃなくて。 
おお、おお、醜い醜い。

/

 

貴方の幸せに私は必要ない 
というか、寧ろ邪魔なのだろう 

「告白だけでもしてみたら?」 
「勇気だす前に諦めるの?」 

馬鹿言うなし 
幸せになってほしい人の邪魔しろってのかい 

そんなことをしたら、 
自分は自分を許せない

/

 

蕾のまま垂れ下がった 
前を向くことさえ億劫になる 
直に射しかかる日光が今日もまた 
未来を連れて来たのです 

「上を向いて」とこの世界は 
燦々と照り付けて 
過剰な優しさは逆に 
悪影響って知らんようで 

雨に打たれ日に焼かれ 
湿気った空気に憂鬱に 
アスファルトと土の中で 
動くことも出来ずに 

本当は逃げ出したいんだ 
背を向けてバイバイって 
あかんべぇしてやりたいさ 
でも でも でも 

それをしたら負けかなって 
逃げ続ける事になりそうで 
ふたつを抱えたまま 
うつ向いたまま 
悩んでる 

私はどうしてこうなった? 
自分自身へのクエスチョン 
うつ向いても悩んでも 
答えは出てきはしないけど 
これだけは気付いたの 

私、何もしてねぇ 

うつ向いて悩み込んで 
逃げようか、って諦めかけて 
頭ばっか動いても 
現実じゃあ一歩も動いちゃいない 

なのにこの日光は未来は 
今日も私に会いに来た 
私はそれに対して 
ああ、何も、何も。 

それなら何が出来るだろう 
何なら私に出来るだろう? 
疲れかけた周りの優しさを 
跳ね退けるには 

開いたった 咲き誇った 
怯えながらも頭を上げた 
ごめんね 心配かけました 
笑って魅せて 

喉元過ぎるて忘れるのは 
この場合きっと 恐怖かな 
まぁいいやそんなことは 
足引っこ抜いて 

歩こう 


【開花】

宇っさんの歴史を創作ふうにしてみた所で質問100行ってみよぉおおぅううぅ!!!!

01. 貴方のお名前は何ですか。
朱宇成(チュ.ウソン)です。

02.二つ名等ありますか?無ければ名前の由来を。
「高潔で従順な北の従者」、「ゾンビ」とか……
名前の由来は
朱…高貴な色、宇…家の軒・庇、成…立派に成し遂げる。
「常に高潔であれ。民の軒となり繁栄を支えよ」ということだと思うのです。

03.性別、年齢、誕生日、身長、体重を教えて下さい。
男。 確か2100年は生きてます。 9月9日。 174cm47kg。

04.貴方の故郷は?種族(人種)もあれば詳しく。
北東に位置する明麗共和国。
外見は人と変わりないですが、『国』と呼ばれる特殊な種族です。
寿命が恐ろしく長いので、住んでる国を支える仕事につくものが多いことから、そう呼ばれます。

05.貴方の他人と違う所は?
やはりこの寿命でしょうね。 その国の繁栄具合によって左右されるそうですが……不思議です。

06.では貴方のチャームポイントは?
右側のくせ毛でしょうか。

07.貴方の家族について良ければどうぞ。
今は亡き父母、別居中の兄と双子の姉。昔亡くなった末っ子です。

08.貴方の外見は?(髪や瞳の色、肌の色等)
肌は色白。髪は父譲りで焦げ茶っぽい黒、目は母譲りで青みがかった黒。
まあ……片方台無しにしてしまいましたが。(右目が橙かかってくすんでいる

09.服装も教えて下さい。(画像でも可)
https://twitter.com/youkazu0401/status/450520790165770240/photo/1
青い物を着用してたりもします。

10.其れ以外でしてみたい服装はありますか?
特には……。

11.貴方は仕事をしていますか?しているなら教えて下さい。
首相に呼ばれることもありますが、主に将軍の側近と陸軍中将に就いています。

12.趣味はありますか?
しいて言うなら読書と散歩ですね。

13.特技も良ければ教えて下さい。
回し蹴りと反論ですかね。 料理など家事的な事も一通りこなせます。

14.貴方の自慢は何ですか?
何が何でも言われたことを全う出来る精神力と技量です。

15.貴方のコンプレックスは?(肉体的・精神的二つお答え下さい)
肉体的には……もっとガッシリした身体になりたいです。 贅沢なことですが……
精神的には……ブレることの無い精神が欲しいです。 どうも弱音を吐きたがる。

16.貴方のついやってしまう癖って何ですか?
帽子の唾を触ることですかね。

17.仲の良い、特別な存在は居ますか?居るなら教えて下さい。
仲が良いとは別ですが……大切な存在ならあります。
この国に住む方々と、故初代将軍です。

18.では逆に仲の悪い、どうしても気が合わない方は居ますか?
居ますよ沢山。 自分の大切な物を根こそぎ奪って行った方々だ。
ようやく守った只一つさえも、守らせてくれはしなかった。
何度奴の等絶望する顔を見たいと思った事でしょうか。
でもそれをしてしまったら……自分はやつらと同じになってしまう。

19.貴方は動物になったら何になると思いますか?
テンですかね。 なんとなく……近所に居ますし。

20.最近一緒に居る事が多い方って居ますか?
部下のヨルム二等兵ですね。 実力はありますがやる気がありません。 中途半端にクズなんですよ!

21.好きな人や恋人は居ますか?居るならコッソリ教えて下さいマシ。
居ましたね、過去に二回。 最初は憧れと甘え、次は奇跡。
どっちも守れはしなかったのですが。

22.上記で居ると答えても居ないと答えても異性のタイプを答えて下さい。
決して裏切らない方。 命を大切に思える方。 外見は特には……欧米系は苦手ですかね。

23.初恋は何時?未だ?それとも初恋真っ最中?そして相手は誰ですか。(強制回答(待
初恋は幼い頃仕えていた方のお嬢様。 次は最近ですね……革命家の少女でした。

24.初恋は叶わないって言いますけど、どう思います?
さあ……もう終わりましたし。 その方しだいなんじゃないですか?

25.顔赤くありませんか?酸素ボンベ…使います?
毒ガスに騙されたりしますかド阿保。

26.貴方に師匠や先輩等、生きる術を教えて貰った方は居ますか?
初代将軍様には価値と居場所を、父上には生き方を、母上には愛を、あの子には勇気を教わりました。
でも……恋人はどうやら、無い方が良いようです。

27.貴方は戦えますか?戦えるなら、其の戦法は?(魔法、格闘etc...)
短剣やライフルですね。 頑張れば小型ミサイルも担ぎますよ。

28.魔法が使える方にお聞きします。属性は?
無いですって。

29.武器はありますか?あるならば武器の名を。
有名なAK-47。 先程言っていた小型ミサイルは『星雲3号』と言います。

30.武器が無いなら持ちたいですか?持つとしたら、何の武器が良いですか?
いや、今あるので十分です。 満足ならなくなったら作りますし。

31.単刀直入にお聞きします。弱点は何ですか?(答えたくない場合は有るか無いかで)
有りますが……貴方に話す理由はありません。

32.貴方が大切にしている物はありますか?
この帽子です。 初代将軍より頂いたものでして……初めて自分に記号がついた気がしました。

33.貴方が大切に思う記憶はありますか?
今はもうおぼろげな、幸せだった幼少期の記憶。
今となっては憎むべき敵に変貌を遂げた方も多いですが、あの頃まで黒く塗りつぶす必要はないのです。

34.貴方が命に代えても良いと思える存在は居ますか?
今の将軍ですね。 未来栄光、お守りすると約束したのです。

35.利き腕はどちらですか?
左です。

36.執筆は得意ですか?
字は綺麗な方だと思います。

37.読書はしますか?
しますよ。 読み手が色々と解釈ができるものが好きです。

38.貴方の好きな物は何ですか?
この国の景色ですかね? 見ているだけで心が洗われるようです……。
そんな気がするだけなのですけど。

39.では、嫌いな物は?
嫌いな奴は多いのですが、物は無いですね……

40.苦手な物も良ければ。
兄と姉です。 兄はいつもへらへらしてますが、恐ろしい方ですよ。

41.貴方は料理が出来ますか?
出来ますよ

42.出来る方は得意料理を。出来ない方、何故ですか?
得意、と言われましても……

43.一番出来損無いの料理は何ですか?
卵をチンしたことがあります。

44.飲酒は好きですか?好きならば、何が一番好きですか?
あまり好きではありませんね。 気分悪くなりますし。

45.飲酒で酔いますか?酔った後、どうなります?又、何上戸ですか?
酔うほど飲むことは余りないですが……部下の話から聞くと、泣き上戸だそうです……不覚……

46.酔いが醒めたら記憶はありますか?
無いですね、大抵意識飛んでるので……

47.貴方が良く居るのはどっち?(野外or街)
野外ですね。 見回りや訓練等有りますし。

48.どんな場所が一番好きですか?
静かで景色が綺麗なところか、自室ですね。

49.昼と夕と夜、どちらが好きですか?また、其の理由は?
夜ですね。 どんな顔をしてても見られることは無いですから。
……なんて、そういう甘ったれた所を何とかしたいのですが。

50.自分が一番心が癒されるのって何をしてる時?
何もせずのんびりしている時です。

51.貴方の好きな色は?
青と赤ですね。

52.貴方の好きな花は?其の花の花言葉知っていますか?
木蘭が好きです。
花言葉は「love of nature(自然への愛)」「nobility(崇高)」「perseverance(忍耐)」「dignity(威厳)」。

53.貴方の好きな宝石はありますか?
真珠でしたら近隣で取れますから馴染み深いです。
わが国では黒真珠が獲れることもありますが、その石言葉が好きです。
静かな力強さ。

54.貴方の心に残った言葉、科白はありますか?
「金銀宝石は、石の如く扱え」。
どんなに光り輝いているものでも、本質は同じ。 自分はそう受け取りました。

55.貴方の長所と短所、良ければ教えて下さい。
長所は従順さ。 短所は感情を時々殺しきれない事。

56.他人から言われる貴方の性格は?
素直じゃないとよく言われます。 結構ズバズバ言ってると思うのですが……

57.自分ではどう思っていますか?
……全てに対して素直に行動してしまったら、今の自分ではいられないと思うのです。

58.貴方の考える、譲れない事は?
国のため働いていることですね。
最近は一般人のように暮らす『国』もいますが、理解できませんね。何故この寿命を生かそうとしないのか。

59.貴方の貴方らしさを一つ教えて下さい。
高潔さですかね。 そこらの浮かれた連中とは同じにされたくは無い。

60.貴方の中で一番に思い浮かぶ、印象的な人物は?
自分が憧れや甘えでもなく、本当に心の底から、好きだと思った人がいました。
世界を怖がった自分を、外へ連れ出してくれたのです。
……自分は後にも先にも、あの短い間だけ、彼女以外のことはどうでもよかったのです、愚かな事に。

61.過去で一番楽しかった事は?
港から貿易ついでにやってくる友達がいました。 兄姉とその子で、よく遊んでいたものです。

62.過去で一番怒った許せなかった事は?
沢山ありますよ。
自分の国の人が、毒を川に流したとデマが出た。それによって大虐殺が起きた。
捕虜として連れて行かれた先で、火災が起きたと情報が入った。恨みから放火したのだろうとまた殺された。
……医学界で、人は体内の血が3分の1以上流れると命が危うくなると言います。
そんな事、何で解ると思いますか? ……御察しの通り、その通りですよ。
何日食べなければ死んでしまうのか、どれだけ血が出れば死んでしまうのか。そんな実験があったんですよ。
真実はフィクションより奇なり。 誰一人信用出来やしないのですよ。

63.過去で一番泣いた、悲しかった事は?
あの子は捕まってしまった後も、毎日同じ頃に叫んでいたのです。
外でまだ生きている同胞に勇気を与えたかったのか、見張り番に自分の意思を見せつけたかったのかは解りませんが、
自分にとっては彼女が生きてる証でした。
でもその日は、昼を過ぎても何も聞こえなかった。 夜になって、朝が来て、また夜になって……
燃やされるために引きずり出されたそれを見て、自分はようやく現実を見ることになったのです。
守れない事がこんなにも苦しいなら、誰も愛したくないと思うようになったのです。

64.直球に聞きます。ネタバレ覚悟で貴方の過去を語って下さい。(どうしてもと言う方は良いです)
……。 自分は元々、兄上姉上と明麗帝国の『国』として働いていたのです。
ですが平和主義を唱えて名ばかり帝国となった後、列強の戦争に巻き込まれて、国は分担占領されました。
その後出来たのが今自分が居るこの国です。 自分の統治者は神聖リスプーブリカという大国でした。
自分はそこの『国』から、戦い方と考え方の再教育を受けました。
あまり覚えていないのが証拠でしょうが、何というか、その…… 狂っていたそうです、殺人を快楽とする程に。
自分はその後統治者の後押しを受けて、兄上と姉上の居る国へ合併を申し入れたそうです。
それを兄上は断って、自分は……戦争を起こしてしまったんです。 結局大した変化も無く、痛み分けに終わりました。
別れてからただでさえ深くなった溝は、余計に深くなりました。
その後自分は個室に軟禁され、その頃からヨルムは自分の世話係だそうです。
ある時自分の様子を見に行くと、目に薬品をぶっかけていたそうです。
自分は母上から頂いた人間の部分を、大切な目を、自ら傷付けていたのです。
そのショックで自分は正気に戻りましたが、軟禁される前はとても凄まじかったらしいです。

65.貴方の中で殺したい、又は生き返らせたい方は居ますか?
殺したい奴は居ます。 生き返らせたい人は……うーん。

66.其れが可能ならば、貴方は実行しますか?
どれだけ努力しようとも許せない奴です、けども……誰かにとってはかけがえの無い者なんですよ。
生き返らせたいか……うう、ん……

67.其れに対する代価が、例え自分の今一番大切にする存在でも?
本当に大事な人はもう居ないのですがね。その場合はどうなんですか?

68.貴方は攻めと受け、どちらですか?(どちらか正確にお答え下さい)
どちらかと言えば受け身ですかね。

69.其れは何故そうなったんですか?
歴史的にも攻め入られる立場でしたからね、何かと。

70.では、其の属性は?(言葉攻め、襲い受け等)
え?ちょっと何の話してたんですか?
言っておきますがそういったことには一切興味ないので、はい。
……だってエグいじゃないですか!!

71.占いは信じる方ですか?
あんまり。

72.貴方の元に成ったキャラクターは居ますか?
居るらしいですね、最終的に似なくなりましたが。

73.其れは版権?他キャラ様?
二次創作が大きくなったそうです。

74.貴方の声になるCVは誰ですか?活躍している作品も合わせてどうぞ。
さあ…… 自分をつくった奴がイメージで歌ってたりするので、CVヨウカズです。

75.貴方のイメージソングってありますか?あるならば教えて下さい。
隠し事をしてました 永久の愛を望みました 与えられたのは永遠だけ 始めて人の為泣きました
……。

76.もしも自分以外の姿に成れるとしたら誰が良いですか?(版権、他キャラ様、動物etc...)
そもそも、考えた事ないですねぇ……

77.名作童話の世界にいけるなら、何の話で何になりたい?
ヘンゼルとグレーテルで、グレーテル。 最後の魔女を倒すシーン、あれに興味ありますね……
え?今は改正されちゃったんですか?

78.自分が子どもだなぁと感じる時はどんな時ですか?
泣いた時ですね。 自分が弱い者に感じます。

79.では、大人だなぁと感じる時は?
失敗を許せた時ですかね。 ついつい怒ってしまいがちですが。

80.時間は几帳面な方ですか?
時間に遅れられるとイラッときますね。

81.貴方のマイブームってありますか?あれば、其れは何ですか?
特に無いですが……最近ピンポンダッシュ(国境付近の敵の家)をしましたよ。
なかなかスリリングでした…… 

82.地位、名誉、富を得られます。受け取りますか?また、其の理由は?
いりません。 地位は既にそれなりですし、名誉もありますし……
あ、富は欲しいかもです。 作物育ちにくいんで……っていうか台風本当こっちくんな

83.自身の命が後一日しか無かったら、何をして終わりたい?(複数回答可)
将軍を支える役目を、ヨルムに頼みます。 嫌って言ったって聞きませんよ。
あとは……ん…… 兄姉に会えたら会おうと思います。 最後は景色の綺麗な所で。
死んだあと後悔しないようにしたいですね。

84.一つだけ、たった一つだけ願いが叶うなら何を願いますか?
誰かこの役目変わってくれ。

85.生まれ変わるなら次は何になってみたいですか?
一般人がいいです! あ、でも鳥もいいですかね……

86.口説き文句、言えますか?(無理にでも捻り出して答えて見て下さい)
…………………………お付き合い、しませんか……(青い顔と震え声で

87.今何か叫びたい事ありますか?あれば穴に向かって叫んで下さい。
腰が痛いーーーー!!!!

88.…あ、また酸素ボンベ要りますか?
だから何故毒吸わせようとするド阿保。

89.自分の事は好きですか?
もっと頑張れよと思います。


―――――以下は作者様も一緒にお答え下さい―――――

 

90.貴方の初期設定は?又、作った切っ掛けは?
ヨウカズ:書記はもうちょい攻略しやすく涙もろい子だったのですが、気付けばギャルゲー主人公も真っ青な難易度に(笑)
宇:よく攻略してくれましたよねあの人。(他所で一度だけ攻略されました 攻略までの期間半年)

91.貴方は何時作られましたか?また、作者さんとはどれくらいの付き合いになりますか?
ヨウカズ:今年の2月で3年目だね!長い長い!
宇:よくもまあ長いこと……

92.貴方に秘密(若しくは裏)設定はありますか?
ヨウカズ:他の創作話の中に過去の歴史について出てくるんだけど、それが宇成の話だね。
宇:未来に語られるんですかヤダー

93.キャラを動かす点で気を付けている事は?また、扱い易いですか?
ヨウカズ:気を抜くとそこそこフレンドリーになってるのでそこ気を付けてます。
宇:ドライなイメージを忘れずって事ですか

94.貴方の存在は物語の中でどういった意味がありますか?
ヨウカズ:他人不信とか絶望とか狂気とか
宇:まあ大体皆一度は狂気ルートはいってるんですけどねー

95.描く(書く)点で苦労した、また嬉しかった事は?
ヨウカズ:特には無いかなあ…… 某所でやたらモテてた事とかは有ったな!おかげさまで素敵過ぎる彼女が出来たがね!ね!
宇:ここに書いたのはそうなる前の設定ですね、自分暗っ。

96.貴方が活躍する世界は何処ですか?(現代、ファンタジーetc...)
宇:地球ですが、国名がちょいちょい違いますね。
ヨウカズ:だって実際の国名使ったら色々危険じゃないか……

97.お互い言いたい事がありますか?あるならば迷惑にならない程度に口論を。
ヨウカズ:宇っ様可愛いマジ尊い。
宇:キモい

98.お互い此の質問の感想を語り合って下さい。
ヨウカズ:ネタバレしてくれ!の質問以外の所の方が重要な事言ってる気がする(
宇:後々そんな質問来ると思わないじゃないですか!

99.お互い此の質問を見て下さった方にお礼と感謝の言葉を。
ヨウカズ:長々とお付き合い有難うございました!
宇:まあ、気軽に書いて頂けたらと思います

100.お疲れ様でした。肩の力抜いて良いですよ。
宇:2レスに収まってないじゃないですかー!
ヨウカズ:手ェとまんねぇ!