ヨウ&カズ☆™のたまり場

ヨウカズの野郎がぐだぐだと替え歌歌詞を公開したり解説したりたむろしてたりするブログです。ブログじゃねえ。tkブログってなんだろうね((殴

―最終兵器とファンタジア―

知ってる?この国にはね… 
秘密があるんだよ。 

きっともうすぐやってくるわ。 

……貴方もそこで見ていらして? 

「この世界の行く末を」 


fantasia: 
英語… 
音楽用語の「幻想曲」 
フィンランド語… 
「空想・幻想」 
イタリア語… 
「空想・幻想・思いつき・幻想曲」、 
「たくさんの色が使われている柄、服、包装紙」 

>>2 キャラクター

2:ヨウカズ:2014/04/30(水) 08:23 ID:23U

天よりの使者…第一使者による子供達。 心を持った人間のようなもの。 

第三代目使者18号…黒髪の男の子。 

花…偶像、又は何らかの象徴となる人。 

精神体…使者たちの心。 いくつものパズルのようなもの。 

【大まかな世界】 

中央層…下界とも呼ばれるこの世界。 大陸と海。 

最下層…地下。 

最上層…空。 浮遊島がある。 

天上層…最上層の遥か銀河の先にある、創造主たちの世界。 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

どうも、初めましてorおはこんばんにちは、ヨウカズです( 
異世界戦争ものを書きたいなー…と思ってぽちぽちしております! 
キャラクター解説と言うより用語解説みたいですねw 
勿論文中で詳しくやるのですが、「こんな感じになるぜ!」見たいなイメージを持って頂けたら幸いです^^ 
最新はけして早くは無いと思いますが、こつこつ進めていきたいです。 
アドバイスとかいただけたら転がって喜びます( 
では! これからよろしくお願いします! 














この世界に。 
この物語に。 
最愛のあの子に。

3:ヨウカズ:2014/04/30(水) 15:02 ID:23U

青い空にふわふわと浮かぶ浮遊島…… 

その殆どを覆うほどの大樹の大枝には、子供ほどの白い鳥が寛いでいる。 
鳥は白い板がこの島にゆっくりと上がってくるのに気づくと、羽を畳んでそれに乗る人影を見つめた。 
島の周囲を囲む薔薇園を歩いてくるのは、一組の男と女。 

「……私も、ここに来てよろしかったのですね?」 

薄衣の羽衣を身に纏う彼女は、緩く結って垂らした白い長髪を、レンガ道を歩く度に揺らしている。 
柔らかく微笑む緋色の眼は、頭一つ分高い高さを見つめている。 

「はぁ? 当然だろう、お前が居てくれなかったら…… 俺はどう説明するんだよ、おい」 

さも当たり前だと言う様に、黒い和装で腕を組んで、彼女を睨み見る男。 
彼は薄い顎ひげをいじりながら、彼女の腕の中のものを見下ろしている。 

「ふふっ、そうですねーぇ。 あ・な・た?」 
「何こっぱずかしい事言ってんのお前」 

気難しい表情を少し赤らめる彼に、彼女はまた「ふふ」と笑う。 
だが彼のぼさぼさの黒髪を見ては、少しばかり眉を顰めた。 

「けど……貴方のお父様にお会いするようなものですよ? その髪は何とかなりませんの?」 
「ぐ……」

4:ヨウカズ◆R.:2014/04/30(水) 15:42 ID:23U

そう言われて顔をしかめると、彼は帯の飾り紐をほどき、肩に付くぼさぼさ髪を軽く纏める。 

「ホレ、これで文句ねぇだろう」 
「バッチリですわよ~ ……あ、」 

手を合わせて微笑む彼女は、視界に入った鳥に目を丸くした。 

「……こいつが、この前話した[こうのとり]だ」 
「まあ……! これが貴方を運んできたーー」 

「おい、こうのとりぃ!」 

彼はその声を遮って鳥を見上げると、彼女の腕の中のものに手を伸ばす。 

「おいっ、ちょっと貸せ……」 
「あぁん何するんです? 乱暴なぁー」 

それを守るように体を捻る彼女。 

「あぁんやぁんじゃねーよ! 俺が父親だぞ!?」 
「んもー…… 優しくしてやってくださいよ?」 
「…… ったりめーだ」 

そういって豆腐でも持つように、慎重にそれを受け取ると…… 
見せびらかすかのように、腕を挙げて掲げた。 

「……」 
「ほーら、貴方っ」 
「っあ¨ーもー……わーかってる! 

 …… んー…… 

 まあ、そういうことだから! 国はこいつらに継がせるから!」 

それを見受けたこうのとりは、翼を広げ、空へと大きく羽ばたいていった。 

「……さあ、帰るぞ ヨナ」 
「ええ、コンファ。 ふふ…… この子たちの名前、考えながら帰りましょっか?」 

ーー 

彼らが住む地上である中央層。 
その上に漂う浮遊島のある最上層。 

こうのとりは、空気の域すら翔び超えていく。 

その空の更に先の無重力空間、星屑の先、銀河の果て宇宙の果て。 

天上層とでも呼んでみようか。

5:ヨウカズ◆R.:2014/04/30(水) 16:07 ID:23U

ぽつんと浮かぶ雲一つ。 
そこに佇むギリシヤ遺跡のような建物は、きらびやかなイルミネーションに覆われて騒がしい。 

でもちっとも迷惑ではないのだろう、周りには暗い空間しかないのだから。 

こうのとりは遺跡の隙間に滑り込むと、中の騒ぎに目をしぱしぱさせた。 
薄明かりの中にジャズが流れ、人影が床狭しと踊っている。 
こうのとりはキョロキョロと見回すと、目的の人物をようやく見つけた。 
その人は中央のDJ席で、ひとつ結びにした金髪を揺らしてノリノリだ。 
そして丁度、マイクをとるところだった。 

『Yeahー! 八百万古今東西の神様皆々様、もぉーりあがってらっしゃいますかぁー?』 

そう彼が拳を突き上げると一緒に、一帯から歓声が沸き上がる。 

『おーいいねいいね~、暖まってるねー! 
 さーてじゃあ次の…… ん?』 

彼がレコードを変えようとしたとき、一人の人影が天井に目で合図してきた。 
彼が示された方に顔を上げると、こうのとりがDJ席の手すりに舞い降りてきたのだ。

6:ヨウカズ◆R.:2014/04/30(水) 16:25 ID:23U

「おおっ!? え、何……どうしたのお前。」 

思わず彼は黄緑の目を丸くして退き、苦笑いを浮かべては、こうのとりの背を撫でた。 

「また子供たちがやらかしたのかぁ~? 
 え? うんうん、うん……」 

こうのとりに顔を近付ける彼を、人影たちは何事かと背伸びしていた。 
こうのとりの声は聞こえないのに、彼はうんうんと、しきりに頷いている。 

「…… ん、ありがとう! それじゃあ、これからも頼むぞー?」 

彼は全て聞き終えたのか、微笑みながらこうのとりをぽんぽんと叩く。 
それを合図にこうのとりは、イルミネーションだけが賑やかな遺跡を後にした。 

「……」 

しん……と静まりかえってしまった室内。 
彼はハッとして手を叩くと黒い軍服を正し、赤いスカーフを巻いてクラッカーを出し、鳴らした。 

『おーい! 貴方様たちも喜んでくれぇ! 

 使者第三世代目17号18号… 

 つまりは! 
 俺の孫が産まれたんだわーーっ!!』 


ープロローグ 終ー

7:ヨウカズ◆R.:2014/04/30(水) 19:32 ID:23U

【第一幕:恐がりな子/一話】 

暗い、真っ暗闇。 
目を開けても開けてなくても大差無い空間。 
僕は……いえ自分は。 
体育座りでそこにいたんです。 

手足を動かそうにも、鉄がジャラジャラと虚しく打ち鳴るばかりで、何処にもいかしてはくれない。 

「……」 

外は今、どうなっているのだろう? 
自分が居なくなって…… 

…… どうだっていいか。 
どっち道もう、時間感覚なんてとっくに狂ってるんですから。 


そう、あの時みたいに 

『……ゃん……』 

そう、幼いあの時のように。 


今も膝を抱えてる。 
でも見付けてくれる人は居ない。 


ーー世界歴50年。 今から2000年程前ーー 

「きぃーたぁー……ちゃんっ!」 

その日は陽射しが強くて頭が熱くなり、そよ風は青い着物の裾を揺らしてた。 

「うっーー わあ!?」 

後ろから抱え込むようにぶつかってきた衝撃。 
それは特定の人によくされる行動で、名前を呼ばれなくても、相手が誰か理解できた。 

「あ……兄上……」 

うわぁ……お、怒られるかな? 
いきなり飛び出しちゃった訳だし… 

恐る恐る振り返ってみると、兄上は得意気ににまーっと笑みを浮かべていた。 

「へへーっ、驚いた? 北ちゃんが何処にいようと、俺にはお見通しなんです……ぜ!」 
「うぅ……」 
「なーにしょぼくれてんですぜ! 
 ほらっ、とーちゃんがカンカンになる前に帰った方が、後々楽だと思いますぜー?」 
「うあっ」 

そういって兄上は僕の手をとり、お揃いの、だが白い着物の袖をバタバタさせて家へと駆ける……

8:ヨウカズ◆R.:2014/04/30(水) 19:51 ID:23U

「ちょ、兄上っ 手ぇ痛いって! それに、速っ……」 

手を掴む力が強くて思わず、青みがかった黒目に涙が滲んだ。 
足だってちっともスピードが追い付いておらず、時々転けそうになる…… 
それでもまぁ言ったところで、速さを落としてはくれないのだが。 

「ええー? ダメダメ! 早い方がいいっていったぜ?」 
「え……」 

少し振り返られると、相変わらずけろっとした顔でいる。 

僕と同じ、10歳の子供と同じ体なのに……どこにこんな力があるんだろう? 
……いいよなぁ。 

そんなことを思いながら、ぜえぜえ息をついている。 
兄上がまた振り返った。 

「ほらっ、もうちょっと頑張ってーだぜ! 
 全く……この辺りは危ないから行くなって、かーちゃんもよく言ってるんだぜ? 何でわざわざ来るんだぜ……」

12:ヨウカズ◆R.:2014/04/30(水) 21:32 ID:23U

「…… そうだっけ? えと、迷っちゃっただけだよ」 
「……ふうん」 

そうやって「あはは」と笑っておいたが、実際気づかれては居ないだろうか? 

兄上の目は時々、凄く真っ直ぐになるからなぁ。 
まるで、何もかも見透かすような…… 

「ーーミナミ! キタ!」 

えっ 

「うおっ!? とぉ……」 
「ふぶっ!」 

野太い声に兄上が立ち止まると、僕はその背中に突っ伏してしまった。 

「ひゃっ、」 

慌てて僕は兄上の後ろに隠れると、背中にすがりついて目を固く閉じ、息を潜める。 
そんなことしても意味はないのに。 

「……はぁ。」 

兄上の溜め息が、背中を通して伝わってくる。 
申し訳ない気分になりつつも、体は動きたがらなかった。 
だって、あの声は…… 

父上、だ。 

玄関の前で仁王立ちして、僕らの帰りを待っていたのだろう。 
大きな足の音が、ザッザッと近付く程に、心臓は強く打つようになる。 

「ハッ!」 

その音が聞こえなくなって草地に目を開くと、僕らが大きい影に覆われていて、高く小さな声を漏らした。 

ああ……どうしよう。 
叱られて、がっかりされるのかなぁ…… 

視界がゆらゆらと揺れているのが、たまらなく恥ずかしかった。 
だからこそ、顔を上げられる訳もなくて。 

……バカなのかなぁ、僕。 

「……ミナミ。 よく連れ帰ってくれたな、ありがとう」 
「とーちゃん…… いや、双子の兄として当然のことですぜ! 
 あ、でもとーちゃん! キタはっーー」 
「お前は先に家に入ってなさい」

17:ヨウカズ◆R.:2014/05/03(土) 13:39 ID:23U

僕をかばった兄上の声は、父上の厳しい声に消されてしまった。 

「う…… 、はぁい」 
「あ、あっ」 

えっ!? そんな……! 
……まぁ、当然だろう、けど…… 

兄上は口を尖らせて僕を振り払うと、少し跳ねた短髪を揺らしながら、玄関へと消えていった。 
頼りが居なくなってしまい肩を落とすが、そうしてられる状況ではない。 

「……」 

先程から、視線が重い。 

ああ、どうしよう…… 
すっごい、怒ってる 

僕はバクバクする心臓を両手で押さえながら、兄上の背中を目で追って、実際足がすくんでいた。 

「……キタ」 
「ひ、づっ!」 

名前を呼ばれて、思わず変な声をあげてしまう。 

ひい、ぃ…… 

叱られる恐怖から草地に腰が抜け、それを呆れ顔の父上が見下ろしてくる。 
静かだが、とても厳しい人…… 
生まれたときからそう知っていて、育ってきた 
その父上をまた、怒らせてしまった。 

「……ついて来い」 

そう呟くと、さっさと背を向けて、家の裏の丘へ歩き出してしまった。 

「あ、えと…… あ、は、はい……」 

その後ろをあまり離れないように、僕はぱたぱたと走りよった。 

「……えぇい、 遅いぞキタ!」 

そして更に短気な人。 
のんびりするのは好きだけど、自分に合わせて貰えないと途端に面倒になるらしい。 

ああ、また怒らせちゃってる! 

「あ。 ごめ……っひ!?」 

慌てて謝罪しようとしたが、僕の身は軽々と宙に浮くと、次には父上の小脇に抱えられていた。 

え? 

目を丸くして父上の顔を見上げたが、すぐに自身の前髪が風に煽られ、邪魔をされる。 

「こんな距離、とーちゃんの足ならこんなだぞぉおおっ!!」

18:ヨウカズ◆R.:2014/05/04(日) 15:53 ID:23U

はい作者です、こんばんおはにちわん(( 
なんか……序章だけですげぇ果てしなくなりそう(そもそも誕生から書いたのが間違いだった 
なので、新しく書き直そうと思います……; 
葉っぱではなくキャスフィです。 
よろしければ「ヨウカズ」で上がってる作品を探していただけたりなんかしたら((殴 

いやだって、今キタちゃん10歳体型じゃないですか。 
終盤は二十歳体型の予定なんですよ((遠 

まあ……誰も読んでなかったでしょうし……回想の形で作り直したいな、と……(ふっ←遠い目 

ええと、お粗末さまでした…;

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

という、某所で書いていたもの。

自分なりの国家擬人化内容とか設定とか誕生とか。

宇っさんの小さい頃だねうん。

 

 

……

そういやうっさんについてここで詳しく描いた事無いかもw