ヨウ&カズ☆™のたまり場

ヨウカズの野郎がぐだぐだと替え歌歌詞を公開したり解説したりたむろしてたりするブログです。ブログじゃねえ。tkブログってなんだろうね((殴

≪entr'acte アントラクト≫ 暗と楽と 3

真っくら暗い闇の中であるほど 
光は煌々と輝いて 

燦々と明るい光であるほど 
真っ黒くろい影が落ちる 

悪ぶることも八方美人も 
出来ない僕は曇りの色 

ろくな光も影も生まない 
目立ちもしない灰色の塊

/

 

道徳 モラル いわゆる綺麗ごと 

自分の実が保証されているからこそ 言えることや出来る事 

それ無しに道徳もモラルもありゃしない 

なのになんで 綺麗ごとを使ったんだい?

/

 

「三度目の正直」は 
あっさり僕を裏切った 

どうやら僕は 
「二度あることは三度ある」方だったみたいだ 

この二つの言葉は 
片方は光を見せて 
もう片方は影を映すんだ 

でも君は僕にこう言ったね 

三度目の真実がどっちに転がるかは貴方次第な訳だから 
こっちの方だった なんて言い訳は通用しないよ 

って

/

 

もしも 本当にもしも 

心臓に流れるこの血液が 
逆流なんてことが出来るなら 

僕はすぐに息苦しくなって、でもそれでもへらへらしてるんだろうなって 

今はつまりそんな気分 
苛立ちと嫉妬が混ざった気分 

無個性に、機械的に、働いて動いて褒められて 
今時PCでもできることで、 
何でそんなに称えますかね 

ほら僕なんかどうですか? 
個性的で我が為に生きてますよ! 
近年稀なヒーローですよ! 

悪だと思ったものはどんなに時間がかかったとしても、 
必ずや倒すヒーローですよ! 


いやてかもーホントマジであいつ(規制音)ってくれませんかね 
存在が邪魔って言うか行動がクズじゃないですかうん 
まああれだよ被害者ぶってるんでしょ俺とかに嫉妬してるんでしょ 
だからあーゆーやつは底辺でくすぶってればいいのに 
ホントにもう女子は「ちょっと影がある子」とか言って…… 


なんで密かにモテるかなァあんにゃろう 


影なら僕にもあるのにね! 
どす黒いもん渦巻かせてるのにね! 

なんなら今から見せてあげるよ 
今成果を出す裏工作 

きっと彼女は絶望してあいつのことなんか嫌うだろう 


【明るく性格のいい第三者】

/

 

それは心に深い傷を残したんじゃなくて 

「あの子は確かに無理だけど 
 あんたは論外だなァ」 

心を踏みつぶしてきやがりました

/

 

憎める程に愛しいお互い 
公式の場所では作り笑い 
握手もハグもしてあげるだろよ 

じゃあ、このあと宴会でもどうですか? 


高鳴る心臓 
それはまるで恋人にでも会うように 
静かに高揚 
していくのは血の流れかこの気分か 

戦場にでも赴く心持ち 
そんな感じで飲み屋の幕潜るよ 

魔法の薬にバードミート 
煽って詰め込んで体力付け 
マスターもっとお願いします 
これからちょっとこいつに話があるんで 

って紳士な笑みで追加注文 


そろそろ薬が効いてきた 
理性も礼儀もありゃしない 

悪態ついて襟掴まれて 
固い床に体が軋む 

まだ足りぬと制裁だと 
膨れた腹に踵落としですか 

でもこの為に我々来たのです 
わざわざ喧嘩する為に来たんです 

だってこんなに嬉しいんですよ 
本音で語り合えるなら 
このくらい安いもんですわ 

貴方も私も体裁気にして 
醜い真似はしないけど 

だからこそ嬉しいのです 
悪い子な私をいたぶる手が 

それじゃあそろそろ此方からも

/

 

横たえた身体に染みる温もり 
ベランダの硝子をすり抜けてくる 

暖まった瞼を何度か揺らせば 

「ほら、朝ですよ」 
の幻聴が 聞こえる気がするんだ 

今度こそは 
と幻を見る為に 

もう一度眠りにつくとしよう 


麗らかな昼下がり 
うとうとと背中合わせ 

今となっては合わせられるのは 
硬い壁だけで 

それでも光で温まった場所を探しては 
眠気眼で暖かい夢を見た

/

 

濡れ羽色の翼 黒い黒ろい 
日陰に狭く折り畳んだ 
凶器のような手足も 柔らかい布で覆ってって 

凸凹のこの世界に 新たな凹凸が踏み混んだ 
社交辞令に薄ら笑って 
期待と怖れを胸にしまって 

それは男の名を付けた 私の父から出た話 
幼い私には複雑で 首をかしげさせる話 
私にもわかったのは 
ここに居られないこと 

そこは近未来か異世界か 目を回すばかりで 
私達は『人々』の視線を ひとりじめしてたのです 

『専用の学校に行きなさい』 
『危ないことはしちゃいけない』 
『わざわざ目立つことはない』 

人に近づいちゃいけないよ って 

なるべく森に近い家で 親の帰りを待ちながら 
私はいつも一人で おとなしくしてた 
寂しいとかじゃなくて 苦しいとかじゃなくて 
軟禁じみた生活は少しばかり 静かすぎたんだ 

だからこそ一度くらい わがままを聞いてほしくて 
試しに一度くらいは なんて 
無理強いしてみたのです 

翼を陽気に揺らして 足取り軽く目的地へ 
振り返っては父母に手を振り 早く早くと急かす私を 
困ったような声で微笑ましげに 

見たことのない世界へ 駆け出してく喜びが 
顔中に溢れそうで 止まりゃしないや 
ああ若い好奇心と興味 
なり出して 止まんないや 

人々の視線を 独り占め 


ようやく目覚めた私は 見知った天井を見上げた 
金縛りにあったように 全身が動かず痛んでた 

翼が 髪が 腕が 脚が 腹が 
痣と 傷と 骨折 出血 

かぎ爪が剥けていた 


【異物の干渉】

/

 

まっさら 何もない器 
あるのは基本的な素材のみ 

何が入っていくのだろう 何を求めていくのだろう 

何を創っていくのだろう 
何を繋げていくのだろう 

まだ、何も無く 目覚めないまま 


ああ、世界にどんな影響を起こすのだろうね 

【デフォルト】

/

 

「何か言いたい事が有るなら言えよ」 

そういわれても 指先に目を落とすしかない 
だって貴方の言うことは正しくて 
自分の言動は間違っていて 

何か言いたいと思っても 
次の瞬間には「やっぱ俺が悪いな」とわかったりするから 
何も言わなくていいし言う内容もない 

だから首を横に振った 
口の端から薄く空気が漏れるだけで 口内は乾いていった 

その後の貴方の溜め息を聞いて「ああ声を出すべきだった」と思い直し 
短い間に考えと後悔が繰り返され やがて沈黙になった 

きっとこれは 話にも会話にすらも成っていない 

悪いところは全部自分にあって 貴方はそれを丁寧に静かに指摘して 
自分は萎縮して黙ってうつ向くのが定番なのだ 

がっかりだな

/

 

自分勝手で結構だ 

私が誰を好きだろうと 
私が誰と一緒に帰ろうと 
私が誰に手紙を書こうと 

あの人が他の誰かを好きだろうと 
あの人が私を迷惑に思っていようと 
あの人があの子に告白しようと 
あの子があの人を好きだろうと 

私があの子を傷つけようと 
あの人があの子を庇おうと 
私を退けてあの子を抱き締めようと 
あの人は私と会うことも拒もうと 

あの人とあの子が少女マンガみたいな展開になろうと 
あの人とあの子が結婚しようと 
あの人とあの子に子供ができようと 


私はあの人が好きだったのだ 

狂ってる? ああ、そうだろうね。

/

 

おお、おお、怖い怖い。 
利己的で周りが見えてない、猛り狂う牛のようだ。 

鼻息荒く目は血走って、唾飛ばしながらわめきたてる。 
おお、おお、汚い汚い。 

お願いだから目に写らないで、腐り落ちてしまいそうだ。 
ちょっと落ち着くこともままならぬか。 
元々それが本性だろう? 
良かった、××が好きなのがあなたじゃなくて。 
おお、おお、醜い醜い。

/

 

貴方の幸せに私は必要ない 
というか、寧ろ邪魔なのだろう 

「告白だけでもしてみたら?」 
「勇気だす前に諦めるの?」 

馬鹿言うなし 
幸せになってほしい人の邪魔しろってのかい 

そんなことをしたら、 
自分は自分を許せない

/

 

蕾のまま垂れ下がった 
前を向くことさえ億劫になる 
直に射しかかる日光が今日もまた 
未来を連れて来たのです 

「上を向いて」とこの世界は 
燦々と照り付けて 
過剰な優しさは逆に 
悪影響って知らんようで 

雨に打たれ日に焼かれ 
湿気った空気に憂鬱に 
アスファルトと土の中で 
動くことも出来ずに 

本当は逃げ出したいんだ 
背を向けてバイバイって 
あかんべぇしてやりたいさ 
でも でも でも 

それをしたら負けかなって 
逃げ続ける事になりそうで 
ふたつを抱えたまま 
うつ向いたまま 
悩んでる 

私はどうしてこうなった? 
自分自身へのクエスチョン 
うつ向いても悩んでも 
答えは出てきはしないけど 
これだけは気付いたの 

私、何もしてねぇ 

うつ向いて悩み込んで 
逃げようか、って諦めかけて 
頭ばっか動いても 
現実じゃあ一歩も動いちゃいない 

なのにこの日光は未来は 
今日も私に会いに来た 
私はそれに対して 
ああ、何も、何も。 

それなら何が出来るだろう 
何なら私に出来るだろう? 
疲れかけた周りの優しさを 
跳ね退けるには 

開いたった 咲き誇った 
怯えながらも頭を上げた 
ごめんね 心配かけました 
笑って魅せて 

喉元過ぎるて忘れるのは 
この場合きっと 恐怖かな 
まぁいいやそんなことは 
足引っこ抜いて 

歩こう 


【開花】